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21世紀の新しい旅のスタイル

「ニューツーリズム」とは?

最近、こんな単語を耳にしたことはないだろうか?“体験型の旅”“エコツーリズム”“グリーンツーリズム”あるいは“産業観光”……。いずれも、新しい旅のスタイルを表す用語として普及しつつある。なかでも、今、もっともホットな話題となっているのが、観光庁が主導し、国内観光と地域の活性化を目指す「ニューツーリズム」だ。とはいえ、言葉は知っていても、「ニューツーリズム」とは何を指すのか、答えられる人は少ないはず。ここでは、観光庁の「ニューツーリズム創出・流通促進事業」推進協議会の委員である福井善朗さんに、「ニューツーリズム」とは何か、また「旅の発見」サイトはニューツーリズムとどのようにかかわっていくのか、お話しを聞いた。

福井善朗プロフィール福井善朗 (株)ティー・ゲート ニューツーリズム・コンサルティング部長、観光庁「観光地域づくり人材育成ガイドライン検討会議」「観光地域づくりプラットフォーム研究会」、(財)都市農産漁村交流活性化機「オーライ!ニッポン会議企画委員会」委員、(財)日本余暇文化振興会評議員等

着地型のツアー=ニューツーリズム

旅行会社が販売してきた従来の旅行商品は、出発地の側(発地)で商品を開発し、多くのお客様を集め、観光地へと送客していました。いわゆる「マスツーリズム」と呼ばれるものです。ところが、旅行が日常化し、旅行の目的も千差万別になるにつれ、発地型のマスツーリズムでは、お客様のニーズに応えられない場合も増えています。

そこへ登場したのが、「ニューツーリズム」です。ニューツーリズムは地域発の旅行で、目的地の側(着地)でツアーを作る。言い替えれば、マスツーリズムが発地でお客様を集めることが第一なのに対し、ニューツーリズムは着地=地域にお客様に集まってもらう着地型の旅行なのです。

「体験」「学習」「交流」が人気の3要素

では、ニューツーリズムの人気が、なぜここまで高まっているかというと、それはマスツーリズムで不足しがちだった3つの要素、「体験する」「学習する」「交流する」を満たしているからでしょう。目的地を見て回るだけでなく、自分でモノを作ってみたり、モノを動かしてみるといった“体験”。シニア世代を中心に旺盛な知識欲を満たしてくれる“学習”。そして、ニューツーリズムの最大の特徴といえるのが、人と人の触れあい“交流”です。みなさんもきっと経験がおありでしょうが、いなかへ行って一番記憶に残るのは、地元の人との交流だったりしませんか。そんな誰もが胸に抱いている思いに応えてくれるのが、ニューツーリズムなのです。

行く気にさせるツアーが続々

国も観光庁をはじめ、多くの官庁で観光の産業としての可能性に注目しています。観光はハード型のビジネスでなく、ソフト型のビジネスです。ハードがなくても手作りで、やりようによっては日本全国、いずれの地域でも観光客を誘致できる可能性を持っている。ニューツーリズムはその最たる例ですね。

観光庁では、2007年、2008年と続けて、「ニューツーリズム創出・流通促進事業」として、実証事業を募集し、今までに計71件が採択されています。「旅の発見」サイトでも、順次、採択されたツアーをご紹介していきますが、大変ユニークで、行ってみたいという気にさせるものばかりです。しかも提案をしたのが自治体や観光協会からNPO、大学まで幅広いのも大きな特徴。いずれも地域に根付いて、地元の人的ネットワークを持っているのが強みです。しかも、ねばり強く、ツアーを育てていけるのも、その地域に根を張っているからこそ。

余暇ナビゲーター養成でサポート

「旅の発見」を運営するティー・ゲートでも、そんな地域の方々を応援する様々な取り組みをさせていただいています。例えば「余暇ナビゲーター養成講座」。今まで観光にはまったく縁のなかった人たちにも受講していただき、ツアー作りのノウハウを理論から実践まで通して提供しています。今後は、旅行会社と地元の観光事業者加えて、余暇ナビゲーターが地域住民の方々をコーディネートすることで、より魅力的な地域発の旅を発信することができるようになっていくのではないでしょうか。そして、余暇ナビゲーターの方々を孤立無援にしないで、ティー・ゲートでもしっかりサポートをしていきます。みなさんが作ったプランの商品化に手をお貸しし、ちゃんとした商品として、旅の発見サイトに出店してもらえれば幸いです。

「旅の発見」サイトは旅の市場

もちろん、ニューツーリズムにも問題点がないわけではありません。ツアーの創出は地域の人の得意とするところです。また、地域の旅行業者と組むことで商品にすることも可能です。しかし、ネックは流通の部分です。せっかく作った商品をどのように流通させるのか。ここにこそ、旅の発見サイトの大きな役割があります。旅の発見サイトは、旅の市場です。ここにはあらゆる人が出店することができます。たとえば、ニューツーリズムの情報を探しにきた人が、自分たちのやっていることも十分にニューツーリズムじゃないかと気づいて、次にはツアーを出店する立場になっているかもしれない。これこそ旅の市場の醍醐味ですね。

顔の見えるツアーを産直で販売

今、世の中は、産地直送、顔の見える野菜や肉がはやっていますよね。ニューツーリズムという作り手の顔の見えるツアーが並んだ旅の発見は、さしづめ“旅の産直市場”です。まわりに大きなスーパーがあっても、その一角でいつも繁盛している市場のように、人の口伝えで評判が伝わっていくような、そんなサイトをめざしています。

【参考文献】

» 「ニューツーリズム創出・流通促進事業」実証事業採択状況 (PDFファイル)
» 「ニューツーリズム創出・流通促進事業」実証事業(追加募集分)採択状況 (PDFファイル)

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